一見、少しだけ変わっていて愛らしくて可憐な娘役のように見えて、美園さくらという娘役の本質はそんなものじゃなかった。とても大きな存在だった。彼女に心を揺さぶられ続けたこの数週間。珠城りょうファンの心臓がもたないのですが!
美園さくらの大ファン、珠城りょうのファンでさくらちゃんを愛でる人々、さくらちゃんのこと気になるけど珠さまに集中していた(←編集J)などなど、さくら度は違えど、わたしたち本当に楽しませていただきました。
トップコンビご卒業直前、心も沈む今週一番のどっかん!は、タカラヅカニュースの美園さくら卒業インタビューby月組スカイナビゲーターズ朝陽つばさ&桃歌雪。さくら嬢は、ナウオンステージ出演にいかに慣れなかったか、をわかりやすく素直な言葉で語ります。
「珠城さんとれいこさんと、って、こう、やはりおはなしができる上級生さん、、自分をちゃんとお持ちで、なおかつ、みなさんにちゃんときちんとした言葉でお伝えできる方々と、私!みたいな。しどろもどろになるわけですよ。緊張してしまって。言葉も出てきませんョ…」
思わず、そうだったよね、ごめんねと言いたくなるような、勢いのあるユニークな語りぶりでした。
まだまだ試練について語るよ!
月組には、男前な娘役さんがたくさんいらっしゃいます。龍真咲氏の2016年トップ退団公演「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」のNOW ON STAGE#483で、2018年にご卒業された沙央くらま氏が「月組ならでは!」とコメントされたのが、夏月都と白雪さち花のおふたり。
この公演で、ヒョウ柄の大胆な衣装で「愛の賛歌」を龍氏と銀橋でゴリゴリとスキャットで歌い上げる場面がありました。「ああいう女役はなかなか他の組にはいない、男役と負けじとうえーぃ!!!みたいな」と沙央くらま氏。
その系譜、とまでは言いきれないかもしれませんが、美園さくら嬢も生粋の月組っ子として、なかなかパンチが効いていたし、パンチの効いた娘役人生を歩まれました。
宝塚大劇場での千秋楽は終えたものの、まだ卒業直前だという実感がわかない様子をさかんに、必死、という言葉で表現します。
宝塚大劇場の舞台には二度と立つことはないという感情は、「ほんの一秒くらい」感じたそうで。。その理由も、「必死だったからね」!
同期の朝陽つばさ氏が、大劇場での挨拶の前に袴を着用する場にいて、しゃきっとしていた、と感心すると、「緊張しちゃってなんか全然気のきいたこと言えなくてゴメン💦💦💦」となぜか謝るさくら嬢。
こうして、なごやかにインタビューは進んだものの、初ヒロインの話題になったため、美園さくら試練ばなしに突入(サヨナラ特番での、あきらめからの復活ストーリーは、退団まで考えたという流れがショッキングだったので、ここで再びその話題になろうとは思わず… 💦 )
「小池先生に、ね、すっごく怒られたの。そんなんで宝塚の舞台に立つ資格はないって、すごい言われて…すごい頭打たれて、その時に辞めたほうがいいんじゃないかなって、退団したほうがいいんじゃないか、とかそこまで思うくらい…」
「…あれだけ、こう、想いをかけてもらったの最初だったから…叱ってもらう、というかさ…」
たいていは、アドバイスをいただく、などの言葉に美化されることになるこの状況を、叱ってもらう、という言葉で表現したさくら嬢。世の常として、どうでもいい人のことを叱らないのよ、みんな知ってる。
心折れたろうに、辞めないでトップ娘役になって、そしてご本人の望みだった珠城りょう氏との同時退団にたどりついて良かったと思うわけですが、今回も、またすごい逸話を聞いた感満載でした。もちろん、珠城りょうさまの絶妙なアシストと真摯な向き合い方なくして成し遂げられなかったわけですが。
試練ばなしは続き、お披露目公演の役、お通さんどうでしたか?という質問。それに答え、「お通さんもうとっても恥ずかしい。ちゃんと、さ、こう、宝塚として求められるヒロインとしての居方とかあって、私みたいな人間は、見てるだけじゃねー、どうも、こう、行きつけなかったね」
十分行きついた、というか、沙央くらま氏の月組の娘役に対するコメントを引用した理由はここにあるんです。月組の娘役としての立派なヒロイン像を踏襲したと思います。
冒頭で触れた、スカイステージ出演がいかに緊張するか、という部分は、SUMIRE CAMPという同期でわちゃわちゃする番組に話題がふられたときに出た発言でした。気楽だった同期だけでの出演と対比して語られます。
「スカイステージに出させてもらうときって、ちょっと緊張するのね…すごい一生懸命やらないと、っていう想いでいるわけですよ。なので、スカイステージってなると、構えちゃうところがあるんだけど…」
そのなかでも、トップ娘役としての責務となるのが、ナウオンステージ出演。トップ娘役のあいだで、ナウオンステージは緊張する、というのは「声を揃えて言う」ことなんだそう。
「わたしもナウオンステージは一番緊張してる…も、一回も慣れない」
理由として挙げられたのが、上級生と一緒に出演することのプレッシャーです。
「珠城さんとれいこさんと、って、こう、やはりおはなしができる上級生さん、、自分をちゃんとお持ちで、なおかつ、みなさんにちゃんときちんとした言葉でお伝えできる方々と、私!みたいな。しどろもどろになるわけですよ。緊張してしまって。言葉も出てきませんョ、ってときに…シーンってなるこの感じね。でも、フォローしてくださるんだけどね。でも、そのフォローすらも申し訳ないっていう感覚になる…」そして、ダメ押しで、「一回も慣れなかった」
それほどまでに慣れなかった番組出演などをこなし、
「わたし比では、褒めてあげたい」と自分の頭をぽん、ぽん。最後の最後まで最高にユニークでチャーミングな美園さくらさんでした!!!💐💐💐💐💐💐💐
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