美園さくら&珠城りょうは、研2と研7という新人公演において最下級生と長の期であった関係性。これで味噌がついた(ダジャレじゃないよ)感じ。昨今話題の、おふたりの関係性に関する邪推の味噌。
5年の学年差は、改めてざっくり考えると、とても中途半端なので、下級生からしたら遠いが、上級生から見れば仲間の範疇なのかもしれない、と思ったり、、、
”幼獣タマシバが珠城一家の大樹になるまで”と題した記事を、月雲という「運命的な作品に主演する経験、その作品の再演を経て、2014年7月~8月の『宝塚をどり/明日への指針-センチュリー号の航海日誌-/TAKARAZUKA 花詩集100!!』この公演のナウオンでの珠さまは、ちゃんとした話し方に。ここで、親戚の女の子は姿を消しました」と結びました。
よくよく考えたら、この100周年公演@博多座のひとつ前の公演は、未来のトップコンビ、たま&さくが初めて一緒の舞台に立った作品なのであった。
”幼獣タマシバが珠城一家の大樹になるまで” を書いたときは、とにかく珠さまの女の子口調がいつごろ自然消滅したのかの一点に興味が集中していたので、この記念すべき公演のことをスルーしてしまい。。。なので、たまさくヒストリー番外編を、、、
2014年という年は、記念すべき年でした。将来のトップさんが研7であった年に配属されてきた99期生7人のうちの一人が一緒に卒業することになる美園さくらさんであった、というご縁を得た年。
新人公演を長の期として経験するということは、いわば直属指導者の立場につくようなもの。退団直前まで世間を騒がせた師弟関係の種はここにあったのでは?
この研2と研7の関係性を、会社に当てはめるとこうでしょう。↓
入社7年目のA氏がプロジェクトリーダーをしていて、地頭の良い新卒Bさんをメンバーに入れろと言われた。いきがっているが、電話応対から教えてあげないといけない、みたいな新卒Bさん。それでもなんとかそのプロジェクトは成功裏に終わった。その後入社した新卒のことはよくわからないので、ただただ可愛いが、Bさんは少し知っているだけに、ときどきちょっと雑談ついでにお説教めいたことをしゃべる、みたいな感じ。
出演作品の歴史でたどると、さくら嬢が月組の娘役としての第一歩を踏み出した前述の2014年。
最初の新人公演を終えて、学校なら夏休みの時期に、珠さまは博多座へ行ってしまわれた。さくら嬢はというと、みやかちゃダブル主演の「THE KINGDOM」@日本青年館/ドラマシティにご出演。
2作目の新人公演「PUCK(パック)」を終えると、珠さまは新人公演卒業。さくら嬢の一年目は終わった。
迎えた2年目の2015年。
珠さまは「Bandito(バンディート)-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ- 」@バウホール/日本青年館に主演。さくら嬢は、「風と共に去りぬ」@中日劇場のため名古屋へ。
思っていたより接点が少ない。🤔🤔🤔
だから、2016年「NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-/Forever LOVE!!」の舞台袖で芝居をどうやって創っているのか、と聞かれたというのが、日常的なやりとりの一環でなく、突如、ロルテス(中の人=たまきさん)が話しかけてきた!みたいな感じだったんですね。
このくだりを、2019年3月号「歌劇」で読んだとき、少しだけ混乱しました。さくら嬢は、「長の期の長」という言い方をしていたのです。94期生のリーダーっていう意味?「よくは存じ上げない」とも。そんなもんかな~、と思ったのです。
組んだばかりの時点で、珠さまのさくら嬢への言葉は「自分の意見をちゃんと言えて、一緒にお芝居を創っていく上で信頼できるなって思ってる」とまで。美園さくらさん自己評価低すぎ。彼女の場合は、実際に努力が足りないということを先生方から指摘されていたようなので、ただ単に卑下くせがあったとは違う複雑な謙虚さを持っています。
ちなみに、この真咲退団公演「NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-/Forever LOVE!!」 で、さくら嬢はロケットダンス学年真っ只中。民衆女など役名がない数場面に登場します。
注目ポイントは、第4場将軍家御所で足利義昭(沙央くらま)が歌う場面。側室2として舞う場面があるので、巫女みたいな衣装におひきずりで踊る様子が見られます。
すでにけっこうな姫ぶりなんですよ。濃い珊瑚色のような打掛を着て踊るすがたはかっこいいです。「Forever LOVE!!」ショーでは、あれがさくらちゃん!とわかるシーンは、お顔や表情に独特の透明感があります。
(このショーのパレードで龍真咲氏の後継者として階段降りされる珠さま、いま見返すと感慨深いです。2番手羽根から、スターブーツにいたるまでショッキングピンクという、、ショッキングピンクレンジャーの珠さまなのに、なぜかたくましい。。。退団公演にて真っ赤なレンジャーふうみの衣装で現れたときも依然フレッシュでしたがやはり、体重比で言うと-5キロはいってると思うので、ピンクレンジャーのときのほうがお元気そう。)
龍真咲氏に続き、月組の退団公演が2連続で日本物だったわけですが、トップスターと役の重ね具合の意味深さが、いまになって心に響いています。
演出の大野拓史先生は、龍氏が持つ「独自の格好良さ、スタイル」を織田信長が新しい価値観を持っていた点と重ね合わせたそうです。独自ライン=革新的な武将。
上田久美子先生が「個を犠牲にして耐え忍ぶという日本的な一面」を第24代目月組トップスターの「誠実で真っ直ぐな人柄」に重ねたのが珠城りょう氏の桜嵐記。
誠実もさることながら、特殊な状況に置かれた組を導いていかなければならなかった宿命の一致。そして、トップスターが個のためでなく組全体という公のために尽力したその結果の先に、美園さくらという娘役が開花しファンを魅了した。ちょっとした騒動になってしまったのは残念ですが、それは時が解決するでしょう。
ユニークなトップコンビに想いを巡らせたここ数週間、楽しかったー!
桜嵐記の大千秋楽での抱擁!↓↓
編集後記てきな↓↓




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