ちょっとした趣味とか興味のあることを15分くらい話す訓練は重要だよ、そんなこと言われたことあります?
ま、重要であろう。
プレゼン能力の根源は、好きなことを、そのトピックに詳しい人から全然知らない人にまで飽きさせずに聞かせること。聞くほうの立場のときは、どんなトピックスでもなんらかの学びがあると楽しいよねー。
実際にプレゼンはしなかったのですが、するとしたら選ぶテーマはこれだよな、とそのとき思ったのが「たまさく」でした。「たまさく」は、知っている人はあのことねとわかる。知らない人にとっては、玉を使った柵?
たまさく、が良いトピックスである理由は、最初のブログエントリーのタイミングとその後の出来事が関係しています。
事件の発端
珠城りょう&美園さくらウィーン旅がスカイステージで放送されたのは、2019年9月。
新婚旅行かいな、で終わっていて、その後すっかり忘れていました。特に再放送される理由もなく、ときは過ぎていった。
そして退団公演「桜嵐記」に月組ファンが湧きに沸いているあいだ、ある考えが頭をよぎります。桜嵐記の東京公演が始まる前に、ウィーン旅について書いておかなければ、と。
桜嵐記の主人公楠木正行と弁内侍に吹き込まれた命は、珠城りょうと美園さくらの命。あて書きだということで、確かに見事にあて書いてはあるんだけれども、あの凜とした武将と一途な感じのお姫さまの関係性には、ウィーン旅に代表されるような距離感が反映されている、ということ。
珠城りょうと相性抜群の演出家上田久美子先生の作品だから、トップコンビの本質を捉えたものであって、決して単なる塩だのなんだの、っていうことではないのよ、と思い書いたのが当ブログ最初のたまさくエントリーでした。2021年7月7日のこと。
その目的はひとつ。
関係性が悪そうに見えるぶん、その裏返しのように関係性が良いんだよ、ということを主張したかったんです。
単純に誤解を解こう、というよりは、桜嵐記中にも、いよいよ言い方によっては相手をディスるかのようなセリフが入っていて誤解が進みそうだったので、先手を打っておかなければ、という思いもありました。
(2022年2月11日にNHKBSプレミアムにて桜嵐記が放送されたため、少し時間がたってから映像を見ると、ぶっきらぼうな男子と、臆せず愛を貫こうとする女子はツンデレを通りこして萌えだよな~という印象がより強くなりましたよ!)
名作をインスパイアした演者の関係性を『塩』と片づけられるのは心が痛むというもの。。。
桜嵐記の萌え要素
ちょっとだけぶっきらぼうなんだけど、それは愛情の深さの裏返し。愛が育まれる過程も、激しくない感情を織り重ねて相手への想いが濃くなっていくような愛のかたち。桜嵐記に登場するこの萌えはなんだか懐かしい感じがする。
高校生くらいのときに、寡黙な男子とか、寡黙で、なおかつ、デンと構えているような男子に魅かれた感覚を思い出します。
美園さくら嬢がトップスター珠城りょうを恩人だと慕っている(これは事実)ことを弁内侍が楠木正行に向ける想いに換え、珠城りょう氏が自分に向けられる想いを正面から受けとめない様子を、正行が表立って戦や南朝の行く末以外に心を砕いたりしない様子に重ねた、かのような桜嵐記。
しかも、コンビを組んだ当初はさらっと流していた表現の裏に深い意味があったということが後から露呈し、それも正行に「(唯一)ひとりのおんな」というセリフを言わせて、その思慕が老年の弁内侍に伝えられるには何十年もの時差があった、という構造になっている点までリンクしているかのよう。
7月7日の時点では、塩か砂糖かという問題には決着がつきそうにもありませんでした。塩じゃないというのは編集Jのいち意見でしかなかった。が、その「たまさく」エントリーを書いて載せた時点から、どんどん情報が出てきたのです。
美園さくら嬢は出版物やスカイステージで放送されたインタビューで、辞めようかとまで考えていた状況を変えたのは、珠城氏から発破をかけられたことがきっかけだった、ということを明らかにし始めました。
珠城さんに対する気持ちは特別だとか、言い表せないとか、ちょっとだけ言葉を濁しているようなところもあったところ、卒業前には具体的な話し方にシフトしていったため、ただでさえ誤解を生みそうな状況を後付け解説されても、すでに遅し状態に。😲
8月15日から、たまさくは本当は仲が悪いのでは、と思って検索する人々からの当ブログへのアクセスが増えました。
それでも、おふたりが退団してしまえば、人々の記憶から去る予定だった。
なのに、珠城さんが大千秋楽の舞台で誤解を生みやすそうな受け答えをしたため、案の定切り取られ解釈されて、、ブログへのアクセスも8月16日に急にガン!↗↗と上がり22日くらいまでにぎわいが続きました。
当ブログのたまさく関連エントリーを読んでくださった方々は、納得されたか、それでも違う、と思われたか、どちらかだと思います。ひとつ確かなのは、人々の感心が高かった、ということ。プチ炎上と言ってよいでしょう。
やんちゃな学級委員長が受け流す
2019年3月号の歌劇に掲載された演出家斎藤吉正氏の言葉に以下があります。「夢現無双」に関する座談会で語られた言葉です。
「珠城さんとご一緒するのは本当に久しぶりで、初舞台公演の頃から見てきていて、学級委員長的で明るくて、何でもできるというイメージはあったのですが、一方でやんちゃさもあって」
つまり、珠城さんの特徴:優等生的なリーダーでやんちゃな一面もある
美園さんの特徴は?
これは珠城さんの言葉をお借りしましょう。
「さくらは同期とかとキャピキャピ喋ってる時もあるけど、急に古風になったりするよね。すごく畏まって、慎ましやかになったり(笑)」(月組新トップコンビ特別対談より)
数学検定で優秀な成績をおさめて賞をもらったなどのエピソードが先行し、理系な娘役さんのイメージに隠れて見えない、ごく普通の女子な部分。珠城氏はこの部分も見ていたり、さくら嬢のターニングポイントに関わったり、とけっこう把握してた。ただ、ちょっとした美園発言を、ことごとく受け流す傾向があったのです。そうして「すごく畏まって」何か言われたときに、学級委員長はちょっと困っちゃう的な。
月組新トップコンビ特別対談から例を挙げると、
美園:「あの、わたしの珠城さんへの思いは重すぎるので、どうしたらいいか…」 珠城:「手紙でもしたためてくれる?(笑)」 美園:「これまでの私の宝塚生活を振り返ると、珠城さんが本当に大半を占めているんです」 珠城:「へ~!」 美園:「珠城さんに付いて、頑張ります!珠城さんにしがみついて」 珠城:「出た、“しがみついて”(笑)」
ことごとく↑
ご本人が「重い」と言うくらいだから、さくら発言はとても重いです。しがみついて、とか。それをわざと軽く流してやっているという感じもします。
ウィーン旅もしかり、大千秋楽舞台上緞帳前での「珠城さん、大好きです」「ありがとうございます」のやりとりも、このパターン。
ゆえに、これらの、「へ~!」と同列なのが大千秋楽の「ありがとうございます」なんです。もちろん、人によって受け取り方はさまざま、ですが。
こうやって並べてみると、照れなのかなんなのかちゃんと受け止めていないかのような印象もあります。でも、最初のたまさくエントリーでも書いたように、大前提として、珠さまはさくら嬢をちゃんと受け止めることに関しては、エキスパートレベルなんですよ。それがゆえのツンデレというか受け流しなんですよ。
こうして、8月15日に退団した珠城りょう&美園さくらの思い出は、当ブログに15日~22日くらいまでのアクセスの山となって残り、まさに「たまさく狂騒曲」となったのでした。
ーおしまい。


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