潤花のくすんだピンクドレスが良くてずるいと思っちゃうな

宝塚歌劇ステージ衣装コレクション@日比谷シャンテ ヅカ道

宙組さん、けっこうな頻度で衣装が斬新だと思う。おしゃれな演目、それに合わせてスマートな衣装が用意されるから注目してしまうのだろうか。新規衣装の頻度もちょっと高い気さえする。

遂には、潤花(「じゅ」にアクセントを置かずにフラットに読んでください)ばっかり綺麗で斬新な衣装がつくられてずるい、と口走りたくなってしまい。。。特に、2021年末にはね。5組平等なので、そんなこと思っちゃあいけないのですが。

2021年は、前半は星風まどか嬢、後半は潤花嬢、と宙組に二人のトップ娘役さんがいた年。

真風涼帆&潤花の新トップコンビプレお披露目は、年末の「バロンの末裔/アクアヴィーテ(aquavitae)!!」全国ツアー。つまり前任トップ娘役さん出演のショー「アクアヴィーテ」が新トップ娘役で見られるパターン。

新トップコンビがデュエットダンスで着用したのは、新規の衣装。このくすんだピンクの色合いは2021年の宝塚トレンド色であるかのように、そこかしこで見られました。でも、このピンク衣装は、その形や黒のアクセントの使い方などが、まかじゅんを引き立てるユニークな衣装だった。潤花嬢の衣装は、ちょっと変則的というか、短いスカートの上にドレープ布かけたみたいなやつでした。

2021年を振り返ると、このくすみピンク衣装は衣装部門MVPだ!

5月1日まで展示されている衣装コレクション展示@日比谷シャンテに、このピンクの衣装が含まれていると聞きつけ、絶対至近距離で見なければ!と思い出掛けてきました。

実際は濃いめの色

実際の色は思ったよりもくすんでいてシックな色合いでしたよ。

ライトがあたると反射によってちょうど良いピンク加減になるんですね。そのあたりも巧みだなー!

このドレスのポイントは、色と形に加えて、厚みね。身頃にタックがあり、短いスカートの部分も幾重かになっていて、全体的に生地が折り重なった重厚さがある。極端なアシンメトリーで、右側だけが長袖。下にメッシュのハイネックトップスを着重ねているかのような構造になっています。

娘役さんの美しいデコルテを見せたキャミソール状のドレスも良いですが、首が詰まっていると格調高い雰囲気が加わり、スカートが短いぶんデコルテは隠す、という対比が素敵。

潤花嬢はハイネック着させたら天下一品だからな。

「バロンの末裔」の時代が、1903年とかくらい?の設定であり、首まである衣装が多く、それをショーでも踏襲している感じ。でも、もっと全然違う演目のデュエダン衣装にも見えなくもない。

近くで見て、左側のなんにも無さと(遠目ではパンツのようにも見える)、右脇のスカート部分の長さと、ちょっと前面にかぶさっている感じ(縦長効果で細見えする)が素敵でした。このデザインなら、どれくらい短いスカート部分を覆うのか見せるのか、が腕の見せ所です。

左脇に向かってランダムなタックがたくさん入っているのですが、右側にも1本入ってる。あとは、背中側も同じようにランダムタックが入って、のっぺりしていません。これらの斜め線をなぞるかのように、ラインストーンのヒモ状のものが線を強調する箇所には規則的に、その周辺には補足的に貼ってありました。

線とぽつり、ぽつりのラインストーン使い
背中側

こういう風に布が重なるとファスナーにはできなくて、ホックが5・6個付いてましたが、ファスナー止めの土台があって、さらに上からかぶせてホック止め、の2重構造なのかもしれません。

黒のアクセントが上・中・下という感じの位置に3本入っているのですが、背中側の一番下には幅広く出ていて、その配分が絶妙でした。この一番下の黒のアクセントの上のフチにはラインストーンがないんです。前と違って後ろはピンクの布が帯みたいに上にかかっており、そこからはみ出ているかのようになっているから。そういうことか!と一人で納得。

真風氏の襟とジャケットの裾部分に使われた黒のアクセントをここでも使っているのですが、位置的にも呼応するように配されている。

襟のような黒のアクセント布
変わり燕尾

決して表面的に豪華な衣装ではないのですよ。付けてある石の量とか控え目で、そこがまた良いんだなー。

最初に映像で見たときに、スカート短か!そこは102期だからか!?石少な!そこは宙組だしゴテゴテさせない意図があるのか!?などと思ったり。

メッシュのハイネックの部分にほとんど光物が付いていないでしょー。でもって、真風氏の衣装のほうも同じようなハイネックで、普通ならここにデコラティブな蝶ネクタイやら、リボンタイだのブローチっぽいものが付いているのに、ただののっぺりとしたハイネックのみ。こういうのもいい!という感じでした。他組の衣装と差別化くらいの勢いで、まかじゅんは今後この路線でいっていただきたい。

トップスターさんのパレード用変わり燕尾の首元にリボンタイがついているエレガントなバージョンが大好きなのですが、なんにもなくてもけっこう良いですね。この衣装は、細部よりも、全体的な生地自体の色と光沢、布のたたみ具合、そのたたまれた線の流れを愛でる衣装。

こういう風にくしゃくしゃと布が折りたたんであったりギャザーを寄せてある部分がツボなので、じーーーっと眺めてきました。近くで見て興味深く構造がよくわかって楽しかったのですが、やっぱ着用写真が一番魅力的で素敵なのよね。あとは動の美、というか動いたときの美しさ。

衣装部さんと、まかじゅんブラボー!

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