「ロマ劇/フルスウィング」ライブビューイング前・後夜祭

2022年月組ショー「FULL SWING」 作品語り

月組大劇場公演「今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!」という作品の明るさ、純粋さ、音楽のポップさ、キラキラ感、それらを待ちわびて、やっと来た大千秋楽。終わっちゃうのは悲しいが、ライブビューイングは千秋楽しかやっていただけないもんね。

行ってきました。ライブビューイングならば、第16場現代の病院でのシーンにおける表情もよく見えて感動倍増に違いない、ちょうと良い、と。

今回に限らず、劇場でも映画館でも、タカラヅカの幸福世界へは没入したら出たくないもの。「今夜、ロマンス劇場で」のような完全なおとぎ話は、現実に揺り戻されるとウソっぽさが気になり始める。完全没入の決意を持って出かけました。この決意が前夜祭←大げさ。

相変わらず月城かなと&海乃美月コンビは、素敵な青年と愛らしく気丈なお姫さまとして存在していました。安定感とフレッシュさを両立させた奇跡のコンビよ。おふたりのお披露目が無事大千秋楽を迎えられた喜びと相まってハッピーエンドがよりハッピーに。

が、あそこまでアップにする必要ある?俊藤龍之介(鳳月杏)のスーツ生地、ペーズリー地模様までばっちり見えましたよ。あとは、姫を連れ帰った部屋で、牧野健司(月城かなと)があんなにうれしそうに眠りについていたのは知らなかった、それは良かったかも。

アップの功罪

「今夜、ロマンス劇場で」は、第1場の舞踏会、第17場で再び登場する同じ大広間での舞踏会、藤棚の下で恋人たち数組が踊る場面と、主要人物が大勢のなかをぐるぐる巡る動きが多い作品です。健司と美雪(海乃美月)をカメラがずっと追っていて、二人の映像を交互に数秒で切り替えた映像が多い部分は目が泳ぎました。一連の振付けが終わらないうちに引きの映像になることが頻発していたため、踊りがブツ切れ状態に見えるし。

初見時によりセリフや音に集中していたものが、意思と関係ないところでアップ画像をたくさん見せられたから集中が切れたのかもですねー。

初見の感想と変わらなかったのは、うみちゃんに対する敬畏!

「♪白い月」を歌う場面に、いままでは時々いた不安げなうみちゃんはいない。人としての背景がない難しい役でしたが、無理なく成立していて、こちらは没入感の助けに。なぜ映画の世界から出てきた、そして帰らないのか、海乃美月がちゃんと芝居で語ってくれたわ。

大広間での舞踏会という動きのある場面と、現代・病院という時と場所が巻き戻る場面での説得力がアップ映像で犠牲になった感じがします。

今回一番の感激ポイントは、第15場、健司・美雪が一緒に歌う「♪雨の時も、星のない暗い夜にも、離さない、この愛だけは♪」の部分でした。つまり、こういうお二人の場面はカメラが動かないから、😅なのー!

歌詞とおふたりのハーモニーが沁みた。。。。おふたりの声って(今さらながら)、、とっても合うんですね。そこからの、膝まづいて指輪。初見より大々的にハッピーに感じられ、心の中に花火が打ちあがりました。

ここ数か月不足状態だったロマ劇の切なくも美しい世界観と旋律。ライブビューイングだったけれど、見られて良かった。後夜祭とは、この余韻を指します。

余韻と言えば、、、この作品のブルーレイ発売は遅れて(?)います。発売日がまだ決まっていない!(「現在鋭意制作を進めておりますが、一部の楽曲について著作権の許諾が得られておりません。発売を楽しみにお待ちくださっています皆様には、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、発売日が確定次第、当社ホームページ等でご案内させていただきますので、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます」との告知がありました)

昨日のライブビューイング観劇で、「FULL SWING!」ライブCDに注力すべき案件か?と思い始めました。ブルーレイで見てしまわないほうが良いパターン?

映画から舞台に持ってきた時点で、音、照明、最低限のセットだけで、心で補完して楽しむものに変化していたことだし、、ライブビューイングで細部見ちゃってちょっと期待が↓。「川霧の橋」と「今夜、ロマンス劇場で」セットで送ってもらおうと待機しているのです。でも劇団の収録ならばそこまでアップにしないと期待しよう。(ちなみに、あれだけ映像に持っていかれる「BADDY」とかもCDを聞くとまた別の世界が広がる感じがします)

原作の映画を既に何回か見た(出演者のなかにも映画は見ていました、とか、好きな映画だった、という方が複数いらっしゃるようです)人々とは違い、これから映画のほうも見てみよう、という選択肢はあるのですが、れこうみ、鳳月杏氏、組替え前の暁千星氏はじめ、月組のみなさんへの愛が溢れて、いやーこれは映画を見ずに月組作品だけにとどめておきたいかも、という気になってきました。

景気が良い黒燕尾だ

ショー「FULL SWING!」のほうは、基本にぎやかなので、野生味あるアレンジで歌い継ぐスタンダードナンバーの畳みかけショー、と解釈しました。ところどころしっとり聞かせる魅せるシーンはあるものの、全編リズムが刻まれガチャガチャと音が鳴っていて、シンガーもダンサーも張り切ってる感じ。これがたまらん!

黒燕尾の群舞は、タンゴ調とか行進曲みたいなビートで粛々と踊られるのが最適解だと思うのですが、個人的な好みは「FULL SWING!」の黒燕尾のように、正統派の粛々型でなくて、ドラム音が響いて男役さんがノリにノッてるやつ。大階段から登場する娘役さんたちも黒と赤のスパニッシュのときの衣装で、とてもラテンな群舞です。れいこさんに合ってます!

どの出演者も魅力たっぷり、気合い十分!っていう感じでしたが、特に、月城かなと、海乃美月、鳳月杏、暁千星、風間柚乃の5人の相互作用ね。この5人いたら、全人類に会話は要らぬ。この5人で歌って踊ったらドラマが展開される。

ストーリー仕立てとは、言うに易し、行うに難し。ショーの場面にストーリーを組み込んでいるものは多いものの、ストーリ-性過多か、どんなストーリーなんだっけ?のどちらかに振れがち。芝居&ダンスの組み合わせに孕む既視感とか、わざとらしさみたいなものが一切なくて、あー、この人達は今、物語を踊っているのだ、と思いました。(ちなつさんがかっこよすぎて、俊藤龍之介以外に見えないのは問題だったが)

ありちゃんこと暁千星氏のご挨拶に「離れがたく」というワードが入っていたため、後夜祭には悲しみも混じりました。手紙でこれからも仲良くしてください、とあったがそんなこと当たり前、みたいなれいこさんの締めのご挨拶でしたが、けっこうシビアなところでは?と思いました。

れいこさんはトップになったばかり、ありちゃんは組替え後に一層の活躍が期待される。日々の忙しさのせいでちょっと疎遠になったりする可能性はあるかと。🥺そう考えると、楽しいんだけど悲しい「今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!」でした。

🥺🥺🥺

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