ポエマーになったらいけないと思いつつ、紫門ゆりや氏と輝月ゆうま氏が専科に異動になるという3月27日の発表を受け、これを書きます。お二人の輝かしい歴史を語らせてください!(2人同時、しかも月組トップ退団と同じタイミングとは辛い、という想いは残りますが)これからは、専科のお二人を育て輩出した月組、と堂々と言えますね。
人事はどこでも辛いものです。その背後にある意図とか個人の事情とか、一般の会社でも噂や憶測レベルでしか知り得なくて。噂が噂を呼び、連想ゲームみたいになって最後にはとんでもないストーリーができてたりします。なので、この異動に関しても静かーに現実を受け入れることにします。😄
お二人を初めて拝見したのは「カンパニー/BADDY」です。奇しくも同じ会社で働くサラリーマンの役でした。ストーリーの佳境よりも、1幕前半のなにげない有明製薬のシーンが楽しかったです。
次に輝月ゆうま氏を拝見したのは「グランド・ホテル/カルーセル輪舞曲ロンド」(2017年1月20日収録)の円盤を見たとき。「それはいけませんよ、男爵!」くらいしかセリフがありません。でも、ショーの黒燕尾の群舞を仕切っているまゆぽんの勇姿が拝めます。
「♪モン・パリ」を壮大にした曲に合わせて、下手からセンターに駆けていき、階段を斜め上がり(!)階段上から降りてくる娘役を迎え入れ、ポーズを数個きめる。後ろには玲実くれあ、白雪さち花、夏月都さまたちが控えており、燕尾の前裾を掴む振りきっかけで、大階段を駆け降り群舞に戻る、、、のシーン。
黒燕尾群舞は、大階段を途中まで昇って降りて、みたいな振付けと、降りてくる人たちのフォーメーションや人数のパターンも数多くあれど、センターに娘役を迎えに行って指揮者みたくなってるのはこれしか観たことありません。しっかりアップで写されているので、この部分のあいだ舞台上で行われていることは、東京での収録やNHKで放送された映像を見ない限りわかりません!当時その指揮官のようなお姿が話題でした。
これを見ているので、まゆぽんが研4にして、2012年夏「ロミオ&ジュリエット」のヴェローナ大公として明日海りお演じるロミオを街から追放したり、引き続き2012年秋の「春の雪」で松枝侯爵として明日海りお演じる息子をビリヤードのキューで打ったのを見ても、あまり違和感なかったです。
わたしのなかで、まゆぽんのヴェローナ大公がデフォルトになってしまいました。。宝塚版の大公はけっこう温情ありそうですけど、同ミュージカルのフランス初演版での大公というのは、閻魔さま的迫力と風貌なので、まゆぽん大公は声の張りがちょうどいいわーー、と思えました。
2016年「アーサー王伝説」でのメリアグランス役はちょっとびっくりしたかなー、高い声域に。技術、ですね。
2015年「Bandito – 義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-」は、過去の名作をブルーレイで、ということで発売されたので、見たのは2018年なのですが、「おれバイクの動かし方わかんねーし」っていうセリフに、すごーーく若者の息吹みたいなものを感じて、お父さんキャラができるからといって、それだけではない(当たり前なんですが)人だよなー、と痛感させられました。
そして、2018年にライビュで見た「雨に唄えば」でのリナ・ラモント役。ソロ曲で耳鳴り誘発しそうだったのですが、あとから見る過去のリナ(初演の真飛聖さまと2008年宙組での北翔海莉さま)の映像ではセリフが聞き取れない箇所があったので、まゆぽんリナのバランスの良さを思い知ることとなります。
グランドホテルでのまゆぽんのセリフは少な目でしたが、紫門ゆりやさまの役は、盲目の伯爵夫人と踊るジゴロだったため、セリフが全くありませんでした。
過去作を見ていくヅカ復習の過程で、最初に紫門ゆりやさまを拝見したのは、「アリスの恋人」映像だったと思います。この作品での帽子屋とヤマネ(鳳月杏)に魅了されない人がいるでしょうか?
バウ/日本青年館大ホール公演なので、普段は前面で活躍できていないジェンヌさんに多く光が当たります。帽子屋くらいの存在感で紫門ゆりやが見られるのは、この作品くらいです。紫門ゆりや、という人の演じる役をもっと見たいし、ブロマイドとかどこに行けば売っているの?と思いました。
その後に見たのが「アーサー王伝説」でのガウェイン役だったのですが、それほど印象に残らなかったんです。それはひとえにグィネヴィア(愛希れいか)とランスロット(朝美絢)の密通を本当に腹立たしく思っているけれどアーサー王には忠誠を誓っている家臣の葛藤を見てしまっていたからなんです。紫門ゆりやでなくガウェインを見たんです、わたしは。
他に印象に残っているのは、2014年の「THE KINGDOM」でのイワノフ役。新人公演でのショーヴラン役や「愛するには短すぎる」でのDV彼氏的な役など、悪役を演じることも、けっこうありましたけど、圧倒的なひとの良さが透けちゃうんです。
スカイステージのトーク番組リクエストDX#73で声優の日高のり子さんをゲストに、ご自分の多趣味のはなしをされているのを拝見したときも、そういう自分の好きなことを追求していて、汚いものには目が向かないんじゃないかなーと思ったほどでした。
そんな偏った考えをもって「ロミオ&ジュリエット」を見ると、紫門ゆりや演じるパリス伯爵が、♪噂によると、こちらのお宅、借金がかさんでいるとか♪♪って歌うときに、本気でキャピュレット家の借金を返してくれそうな感じまでするのです。
ロイヤルという枕詞がつくことの多いジェンヌさんですが、ロイヤルだけでない、ちょっと儚げな印象があるんですよ。そういう意味で専科に行かれることを機に、より一層人生を謳歌していただきたい、と勝手に母心で思います。
最近劇団が、生徒を名指しで誹謗中傷することに対しての声明を出しましたが、生徒さんたちをひたすら褒め続けても変な方向に行っちゃいます。それでも、紫門ゆりやにはロイヤルで優しい雰囲気だけでないものがあるし、輝月ゆうまは多彩な演技とか歌の技量だけでないタカラジェンヌだと思う、という意見を記録に残す意味で、なるべくポエマーふうみを抑えて😑お届けしてみました。💖💖💖💖💖💖
紫門ゆりやのホットなホット↓↓↓



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