スカイステージのおかげで気付けた魅惑のくるりんぱ!!

REVUE OF DREAMSより ヅカ道

30代の中国人某IT企業のお姉さんによると、テレビを見るのはお父さんお母さん、新聞を読むのはおじいちゃんおばあちゃん、だそうです。事実だろうね。

対して日本は?テレビなんて誰も見ない、というところまでは到達していないかも。外出もままならず、さらにネットと無縁の層にとってはテレビのニュース・天気予報・朝ドラへのニーズはまだまだ普通にあります。

可愛い動物とか、どの世代でも楽しめる番組があると大丈夫かな、と安心し、ターゲットが外れた番組ばかりだと親世代は見るものがないだろうと思ってちょっと心が痛みます。

学生時代に合宿で家族経営の旅館に泊まったとき、家族用のダイニングルームが見えて、全員揃って朝ご飯食べながら朝ドラ見てる光景が見えたことがあって、目に焼き付いてます。平和と幸せの象徴みたいな図、だった。

オンラインストリーム再生や、有料専門チャンネルの場合、なんらかのコンテンツをテレビの画面で見ているにすぎなくて、視聴している人が一緒に同じ時間軸上に存在している感覚はNHKを含む地上波放送でしか味わえないもの。それを消してはならない、とは言う気はないけれど、消えたらテレビを見て過ごしている人々はどうしたらいいのだろう、と思います。例えば、畑仕事をして元気なお年寄りが限界集落で独り住まいしているとして、昼間は見なくても、夜は家でテレビつけて過ごしてるんじゃないかな?と思ったり。

そこに、テレビの代替としてライブ配信を見る、もしくはラジオを聞くとかなら寂しくないかもだけど、ストリーム再生だと孤独だよね。(ラジオは耳が遠くなるとキツいんですが)

スカイステージの場合は、特殊な事情で時間軸共有があります。それは、宝塚歌劇団のスケジュールがベースにあるから。公演の初日、千秋楽、円盤発売、退団、OGさんの活動など、歌劇団周りのイベントを共有するのが目的で、他のことはあまり関係ないチャンネル。ゆえに、タカラヅカニュースには、退団者のお知らせ以外には、悲しいニュースは流れない。美しい、可愛い、努力している、和んでいる、しか登場しない。

食べ物は、公演ランチと菓匠三全が提供する「萩の月」CMで見るくらい。ジェンヌさんが旅番組などで食べるシーンがあるときは、さわりだけで、食べている最中はほとんど登場しません。その代わりに美がてんこ盛りで提供されるので、お腹いっぱいになる…(円盤の発売日前後に流れる広告的ダイジェストがけっこう長いので、それだけ見て美しさでお腹いっぱいになることあります)

この目的の明確さが稀有だし、視聴料を払う価値があると思います。作品が生み出されるまでに注ぎ込まれた英知や努力を画面を通して体感できることに価値がある。公演期間とかグッズなどの情報と、ジェンヌさんの人となりがより良くわかる番組などなど、補足情報もタカラヅカファンの生活を潤滑にしてくれます。

極撰舞台

最近「極選舞台」というタカラヅカニュースのコーナーでものすごく面白い発見がありまして、、スカイステージって改めてすごいな、と思ったのです。

それは、花組舞月なぎさ氏の回です。美しい、とか、熱いとか漢字一文字で表す印象の作品を紹介するという志向のコーナーである極撰舞台。

『熱』(熱い)作品として挙げられたのが「宝塚幻想曲ファンタジア」の黒燕尾群舞。2人~数人単位の演者が縦横無尽に舞台上に踊りながら駆け抜けるなか、中央で明日海りお氏、大階段上からは娘役さんたちがピンクのドレスの裾をぶんぶん翻しながら降りてくるシーンが流れます。

先生が回る、ジャンプする、脚を上げる、のどれが得意かヒアリングしてから振り付けられたそうなのです。(全員回る、ジャンプ、脚上げどれも得意そうに見えるのでややこしいが)舞月氏がそう語りながら映るのは、柚香光&水美舞斗のおふたりがパーーンと脚上げしてるシーン。ここで、納得とムヒムヒが一緒にやってくる。。。

『愛』に関連して語られたのは、舞月さんの初観劇作品、彩輝なおトートと瀬奈じゅんエリザベートによる2005年月組「エリザベート」。『美』=2016年花組の日本物レビュー「雪華抄」ときて、、『華』(華やか)な作品と言えば、として語られたのが、2005年月組の「REVUE OF DREAMS」。

プロローグで瀬奈じゅん氏を頂点にそのちょっと後ろに大空祐飛&霧矢大夢のおふたりが控えた三角形のフォーメーションを組んで踊っているシーンが流れます。このシーン、舞月氏が好きすぎて、こんなんだったかなーと言いながら真似して踊っていた、という語りと共に。(舞月氏は94期生なので、ちょうど音楽学校を目指していた頃だったのでしょう)

ふんふん、と聞いていて、ふと気になることが。

「♪誇り高き、夢を追いかけて、月の神話、いまよみがえる♪」という歌詞の区切りのところで、エアロビみたいな左足の腿上げ・下げを入れて振付けでも区切りを入れてあるのですが、霧矢さんのアクションが他の人と違う。なんで?と思って何回も巻き戻して見てしまいました。

そしたら、2回目の腿上げする瞬間に、左手にくるりんぱの動作が入っていました。

♪月の神話~あらよっと!!いま、よみがえる~♪みたいな感じで『合いの手』が実際の手の動きとして出た感じ。

そんな大騒ぎするんじゃない!とお思いでしょうが、はい、REVUE OF DREAMSね、瀬奈さんのカツラがやんちゃだったよね、三角形フォーメーション?そんなのあってけな?とか、この短いコーナーだけでいろいろ考えを巡らせて、そのあげく、あーーー、となったくるりんぱ!!で、すごい大発見をした気持ちになってしまいました。

ただジェンヌさんが好きな作品について語るだけかと思っていたら、けっこうな気付きがあるんだな、スカイステージならでは、と思った次第です。😄😄😄

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