宝塚の曲にメッセージ性はすごくあるようでいて、ない。というもの、ショーの主題歌の歌詞自体は無意味なものも多く、具体性があまりない歌詞だったりするので。前向き・上向きな雰囲気重視の歌詞と曲調で、どんどんあげる!というメッセージ性ならありますよ!😉😉😉
この3時間だけは夢を見てアゲアゲで帰りなさいというメッセージ!
一段階ずつ上がる音階
星組が東京宝塚劇場で公演中の2017年、たまたま立ち寄った日比谷シャンテ内のキャトルレーブ。いつものように月組セクションに直行。このときに店内にかかっていたビデオが「ブーケドタカラヅカ」で、いやというほど、♪ブーケドタカラヅカ、ブーケドタカラヅカ♪と畳みかけてきました。
タイトル連呼ショーの主題歌は大好きなので気にはならないけど、歌詞がお花畑で大丈夫かしら?と思いました。もし宝塚に関係ない人がキャトルに足を踏み入れて、これを見聞きしたらひくんじゃないかなーと思ったりして。
あと、このショーの衣装は独特です。淡い色の組み合わせ具合が、ありそうでなかった感じで、、豪華絢爛というのともちょっと違う。(お花てんこ盛りなのになんか癒される)
そんなことを考えているときから、時は経ち、ブーケドタカラヅカを連呼していた紅ゆずる&綺咲愛里のおふたりが2019年に退団。
退団公演でのショーが、「スペース・レビュー・ファンタジア Éclair Brillant(エクレールブリアン)」と題した酒井澄夫先生作のショー。ブーケのデジャヴ―!と思ったら、「タカラヅカレビュー90周年 Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケドタカラヅカ)」も、作・演出/酒井澄夫先生。じゃ同じ雰囲気になっても不思議はないですね。衣装も同じように絶妙な色使い。
こちらの主題歌も、曲の高揚感が全く同じ。最初の一音が(約)ひとつずつ上がっていって最後に一番高くなる構造が。
♪ブーケドタカラヅカ、ブーケドタカラヅカ、ブーケドタカラヅカ、二人の愛~♪
♪エクレールブリアン、エクレールブリアン、エクレールブリアン、ジュテーム、ジュテーム、ジュテーム♪
エクレールブリアン、エクレールブリアン、エクレールブリアン、ジュテーム♪ジュテーム♪ジュテーーーーム♪
昔、映画「風と共に去りぬ」を使った音楽の解説で、風と共に去りぬのテーマ曲の構造は、いやがおうにも気持ちが高まるようにつくられている、なぜなら、各小節の始まりの音が段階的に高くなっていき、ピークに達したところで、聞いている人の感情もクライマックスにもっていかれるからだ、みたいな解説を聞いたことがあります。
オペラの楽曲もたいていこうなっています、だから感動するんです、みたいなことも言われていたと記憶しています。コード進行とか、メロディーの分析ばなしは、どんなジャンルの音楽でも興味深いもの。
ブーケもエクレールブリアンも、まさにそうじゃないですか?セオリー通り。ブーケド、も、エクレールも一音階ずつ、だんだんだんだん高くなっていく。それだけじゃなく「ふたりのあ~い」の「あ~い」も、最後の「ジュテーーーム」3本締めの「テーーーム」もてっぺんまで達して下がることなく終わる。
未来につながる感じがするし、どこまでも飛んでいけそうな感じもする。歌詞も「銀河の果てまで飛んでゆく」だし。ただ、宇宙から舞い降りた青年が世界をめぐるというテーマに沿って、銀河の果て、のようなワードが出てくるだけなので、これといって宇宙要素はありません。💦
歌詞で要注目なのは、酒井作品に定番の「銀のバラ」が登場している点です。
2019年になって具体性が増してきた感じ。なんとなく「銀のバラ」は星組のタカラジェンヌを指す比喩的なものかと思っていたのですが、これだけ「夜空」と一緒に使われているとなると、銀のバラ=星=スター=タカラジェンヌたちのイメージですね。そう認定します。
2005年花組「エンター・ザ・レビュー」 魔法の光 浴びたその日から ほら見えるでしょ 空にきらめく 二人の愛の 銀のバラ 2017年星組「Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)」 銀のバラ 美しく 夜空に咲き香る 2019年星組「Éclair Brillant(エクレール ブリアン)」 夜空に 撒かれた 銀のバラ
↑同じく酒井作品「エンター・ザ・レビュー」にみられる歌詞中の「銀のバラ」。ブーケにもエクレールにも登場します。
なかなかこういう情緒は宝塚の外には存在しないのでは?銀のバラはバラに似つかぬクールなイメージさえします。それが「咲き香る」と控えめな感じだったものが、パワーアップして「撒かれて」いるんですよ!なんだか、「解き放たれた」感じがします。
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