タイトル連呼系のショーが好物な方多いのでは。どれだけタイトルを連呼するねん!というくらいタイトルを耳馴染みがいい、けれども、時には不思議な転調のようなメロディの連結に乗せて畳みかけるショーナンバーたち。
ゴールドスパーク、ファンタスティックエナジー、クリスタルタカラヅカ、同じ?だけど違う。
ミロワールとラッキースター、同じ?だけど趣向が違う。
ミロワールとブーケ・ド・タカラヅカ、別の曲だけど、編曲の(ドファソシ♭ラソファ~)の部分がほとんど同じ?
ル・ポアゾン、プレスティージュなど、怪しげな雰囲気なんだけど、ポジティブで勇ましい基調は不変。こうして、われわれは連呼系ショーを愛し、、連呼系を口ずさみながら人生を歩いていくわけです。
「ミロワール-鏡のエンドレス・ドリームズ-」
♪鏡の中で踊るすがた、
美しすぎて届かないー♪
という部分が素敵。歌詞も素敵だし、このメロディーが変わる部分音楽的に何と言うんですか?箸休めてきな、部分、絶妙です。↓
ア・ビヤントの、♪蘭の花のような、白い羽広げ♪
ラッキー・スターの、♪いくつもの星たちの宝石のような、微笑みに包まれながら♪
↑どの名曲も、この「箸休めメロディ」が一番ぐっとくるんですよ。脳がその部分にすごく反応するんです。そういう意図をもってつくられているとは思いますが、反応してしまいます。😅😅😅
ミロワールの、♪鏡の中で踊るすがた、美しすぎて届かないー♪ですが、届かない、という言葉の選択が不思議だと思うんです。否定形だし、ただ美しいじゃなく、美しすぎて届かない、ってそれじゃあ問題じゃない?そういうひっかかり、みたいなものもあります。
♪鏡は未来を占う、鏡は過去を映す♪も、詩的な描写。
落ち込んでいても、♪みろわーる♪の部分で気持ちが上がります。YouTubeとかで心が明るくなる曲みたいなありますけど、たいして上がらないです。でも、♪ミロワール♪ちゃららららら(ドファソシ♭ラソファ)を聞くと上がります。
次に気分が上がる曲は「カルーセル輪舞曲(ロンド)」。さまざまな曲がつくられていくなか、歌詞が壮大な曲は少なくないのですが、壮大さが突き抜けているのが、♪カルーセルロンドです。聞いていると知らず知らずのうちに気持ちが大きくなってしまう効果があります。
究極ポジティブな冒頭が、「♪夜明けに昇る朝日の 新しい光のなか」ですが、ただの朝日じゃない!否が応でも、夜が明けてすぐのフレッシュな光(?)が差してくる様子が脳内に再生されます。
また宝塚ショーナンバーの特徴として、番手スターが歌い継ぐために歌詞が当てられるため、「胸が躍り始め 希望に溢れて」の部分が暁千星(98期)と朝美絢(95期)というキラッキラ✨な路線スターに割り振られています。これでポジティブ度5割増。
続く「♪輝く世界へ 旅を始める 明日へ 海と空の蒼が溶ける 遥か彼方へ」の部分で示される方向というのが、輝く世界、あした、海と空の蒼が溶ける彼方、と行ってしまったらどこまで行くの?っていうくらい壮大で、ここでも5割増。
曲調も、壮大に作られているから壮大なのか、というと、それだけではありません。
日本初のレヴュー「モン・パリ」誕生から90周年を記念して上演されたレヴューの主題歌であるため、モン・パリという曲のエッセンスも組み込まれて、ちょっとだけ悲しい情緒も入ってる。(元気いっぱいなポジティブとも違う感じ)
階段降りが「モン・パリ」の一節「♪うるわしの思い出 モンパリわがパリ~♪」から始めり、終わるときにこのメロディーを転調させて繰り返す、という技法が使われており、そのあとで、いつもにも増して、ちゃーちゃーちゃーーああああん!!とファンファーレ感のあるエンディングが続くため、高揚感がはんぱない!
AAAの「Lil’ Infinity」という曲に、70億の命のなかで~、という歌詞があるのですが、この地球上の人間すべて、を意識することって普段あまりありません。ただ、カルーセルロンドって楽しい曲だから何回も聞こう、みたいに軽い気持ちで聞き始めると、けっこう毎回73憶人のところでつまづくんです。
73憶人の夢を乗せて 絶え間なく回り続けている この星に生きる あなたと出会うため、という歌詞の壮大さには慣れることがないのです。🌏🌏🌏🌏🌏🌏🌏


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