暁千星氏の5月27日付け組替えが発表されて一夜明けました。いつものように最初のショックを乗り越え(大げさ)少し頭が冷えたところで、一言述べまする。
月組の王子ありちゃんではありますが、編集Jの個人的趣向ど真ん中のジェンヌさんであることから、お慕いしていたこともあり、全組観劇ポリシーを持っていない限りレーダーから外れてしまうのが非常に残念で、インパクトが大きかったニュースでした。
ありちゃんとの出会いは2017年。「グランドホテル」でのラファエラ役。愛らしい雰囲気で声が太いダンサータイプのジェンヌさんがど真ん中であることから、そのお声に驚愕しました。
振り返り履修していくと、まず突き当たるのが、2015年「1789 -バスティーユの恋人たち- 」でのフェルゼン役。ここでいつも反応してしまう、ちゃぴこと愛希れいか×暁千星の組み合わせが登場。
3年後の2018年に、ちゃぴが退団公演「エリザベート」でエリザベート役を演じたとき、息子ルドルフを役替わりで演じたのは、ありちゃん&おだちんこと風間柚乃氏のお二人でした。ちゃぴによると、ありちゃんは自分の息子と感じ、おだルドルフは美弥るりか氏演じるフランツ・ヨーゼフの息子であるように感じる、んだそう。
これ、なんかリアルでした。舞台上で親子を演じても、そこまでの感覚に至ると思っていなかったので新鮮だったのと、声質も合うし、息子視するのもわかるわ~、となった覚えがあります。
フェルゼン役と同じように印象的な歌の場面があるのが、2016年「激情」でのエスカミリオ役。
エスカミリオに関しては、ヅカ友さんが2010年の星組全国ツアーにおける夢乃聖夏氏のエスカミリオがお好みであったため、特に注目した役でした。(いやー、わたしの場合は「ありエスカミリオ」派や、とばかりに😁)
ありちゃん仕様に変えられた曲やダンスが効果的で、今でもこの作品を見ると、頭のなかで「ありエスカミリオ」がぐるぐるしがち。珠ホセや、かちゃこと凪七瑠海氏のガルシア、としちゃんこと宇月颯氏によるレメンダートなど、魅力的な役と演者が満載だし、エスカミリオの登場場面はそれほど多くないんですが、闘牛士である暁千星というのが良すぎでした。
ダンスで印象深い場面と言えば、数々ありますが、最初に活躍したのは、2013年「THE MERRY WIDOW」@ドラマシティ/日本青年館でしょう。回ることばかり考えていたかのようなコメントがありましたが、できるだけですごいんやって!
最後のロケット参加は、2014年「CRYSTAL TAKARAZUKA -イメージの結晶- 」だったと思います。ロケットの真ん中で踊る(回る)ありちゃんが見られます。
ロケットの真ん中が似合うこと!
ここまで振り返って思うのは、男役10年目前後にはそれなりの役や場面が与えられているのに、これ!という役は無い、ということ。ありちゃんならでは、だとか程よく良い役というのはありますが。月組を去らずにこのまま躍進したと仮定して、、2022年5月の段階で、さてどうする?いよいよ別の環境が必要になる、そう実感できました。
2022年5月に主演予定の「ブエノスアイレスの風」が終わると、ありちゃんの月編第1章が良い意味で終わるのでしょう。
抜擢が早いジェンヌさんだったため、下級生の頃の稚拙さが目立ってしまったのに加え、弟キャラ認定の弊害が出てきたか…?『順調な成長』と『安住(あんじゅう)』は紙一重でしたね。
今回の異動で明らかなように、歌劇団は何かを考えている・いたところ、ファンだけが、の~んびり、ぼ~んやりと、トップの近くまで昇っていく様子を思い描いていたようです。のんびりしてる場合じゃなかった!
柚香光、月城かなと、礼真琴と、95期生がトップさんの過半数を占める状況のなか、その3期下ならちょうど良い具合に、すぐ跡継ぎ就任とまではいかなくても、いずれは、、、と楽しみにしていた方々は多いと思われます。ただいつも思うのは、これで番手と各組の次期トップがますます読めなくなりました…
ついてしまった弟キャラに関しては、それで都合の悪いことは特になかった。ちょっとだけ役回りが難しいかな。可愛いありちゃんが頑張って男らしくしてます、と解釈される傾向があったくらい。
例えば、2019年「I AM FROM AUSTRIA」におけるパブロ・ガルシア役は、役がああだからああなったのか、ありちゃん要素がああさせたのか、よくわけがわからなくなった例だと思うんですよね……
組が変われば上演作品の傾向が変わって、ありちゃんが月組ではめぐり会えるはずもなかった役などが出現したら、それはラッキーですね。自分を納得させようとは一切思っていなかったのですが、そういう結論になりました。個人の趣向とはいえ、振り返ったら、昔のフェルゼンやエスカミリオあたりばかりが浮かぶので、最近のありちゃんが浮かばないのはマズい。。
暁千星氏自身や周囲の人がどう感じるか、よりも、これからめぐり会えるであろう役や登場しそうなダンス場面、星組での化学反応に注目し期待したい、そう思った1月12日でした。未だ、あ゛あ゛あ゛ーーーー😢😢😢って思うけれどもーーー。


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