スワロフスキークリスタルの終焉にキラキラについて考える

男役さんの衣装のキラキラ 雑談

携帯カバーなどの小物から衣装まで、デコるために貼り付けるのがラインストーンで、そのの代名詞がスワロ。

ラインストーンが付いているものには、スワロフスキー社製であるとないとに関わらず「スワロ」と言えば事足りた。オーストリアのガラスメーカーの会社名なのに製品の名前として定着してしまいました。でも、去年の10月からDIY/ホビー需要には対応しなくなったらしく、貴和製作所のような大手販売店以外には売らないということで、「スワロ」でラインストーン全般を表すことはより正しくない状況に。

スワロフスキー社の製品はシャンデリアパーツやアクセサリーなどいろいろあるなか、デコったりネイルに使うのは、裏に銀泊が貼ってある小さい宝石のカットしただけ風のやつ。クリスタルエレメンツという名前が付けられていたことありました。つまり大元の材料、「要素」という意味ね。

チェコの会社でプレシオサというラインストーンの会社があって、そこのラインストーンも大差ないそうなのです。ただ、スワロフスキー社のラインストーンがついてるというのと、類似品がついている、というのは気分が違う気がした。

スワロフスキー社のラインストーンはより重厚な感じがするのよね。面取り状にガラスをカットする面数を増やして、より輝かせる工夫が重ねられたり、表面にほどこすコーティング使い分けにより、見た目にバリエーションを持たせたり、、色味が複雑な感じがしました。同じ白く輝く石でも、黄色っぽい色とかオパールみたいな半透明の白などなどがありました。

それもいまとなっては良かったのかどうか。。。突起の先端で平になっている部分がだんだん小さくなって、その分厚みが増したりまた少し減らしたりという形のマイナーチェンジが数年ごとにあり、カットが違うと輝き方が違って、同じ色と大きさのものを貼っても異質なものが混ざることになってしまう。旧型が少なくなってきたら、それを新型に混ぜて使う、ということができない。どうしたらいい?

上が薄くて先端が平たいバージョン、下が厚みが増したバージョン

型番を変えずに安定供給に専念してくれ、と思っていました。全色が比べられるように、巨大ディスペンサー×色数が壁一面に備え付けてある店舗つくってくれないかな、とも。

そして、いま、壁一面に巨大ディスペンサーが備え付けられた店舗の夢は見事に砕け散った。

スワロフスキー社の高級志向は昨日今日始まったことではなくて。以前からファッションデザイナーやファッションハウスとのコラボなどに注力したい意向がチラチラ見えていました。

1995年に創業者のひ孫の代になって、そういう傾向が強くなり、2011年にはスワロフスキー・エンターテインメントという会社をつくって2013年に「ロミオ&ジュリエット」を制作。この日本未公開の映画に使われたクリスタルは50万個なんだとか。

ダイアモンドやガラスアイテムが登場する映画には、ほとんどと言っていいほどスワロフスキー社が関わっていて、映画界との関係は強いというのはあるみたい。「紳士は金髪がお好き」(1953)のアクセサリー、「ティファニーで朝食を」(1963)のティアラ、「オペラ座の怪人」(2004)のシャンデリア、「美女と野獣」(2017)のガラス製ドーム、「シンデレラ」(2015)のガラスの靴、これら全部スワロフスキー社が制作。

スワロフスキー社主催のシンデレラ展↓↓

継母役のヘレナ・ボナム=カーターさんのコメント:「1万個スワロフスキークリスタルのついたドレスなんて着たことないもの!!

自社のアクセサリーやシャンデリア等に注力したい気持はわかる。映画やハイファッションの世界も。その真逆が、ラインストーンを使ってデコる人々がスワロフスキーのラインストーンを使用することだよねー。

デコる人々の活動は、どちらかと言えば、会社のブランドイメージを傷つける。利益としても、たいしたことないのか、DIY界は切られてしまった。。😭

2021年10月以降、「スワロフスキーブランドロゴは、店頭、POP、Webサイト、マーケティング販売宣伝資料、梱包材料、その他販売促進用品において使用禁止」というお達しがあり、それをお店(新宿のオカダヤ)で見たものだから、この世からラインストーンがなくなっちゃうかのような気分になりました。

現在は「お達し」は掲示されていませんでした。なぜなら、在庫売り切ったら他の商品に切り替える動きがあるので、プレシオサのラインストーンだったり中国製に切り替え済み。

売ることができる業者であるはずの貴和製作所も早々に「貴和クリスタル」なる、多分前述のプレシオサさんあたりにOEMとして製造してもらったラインストーンを販売していて、スワロフスキー社のラインストーン離れ(というか強制終了だけど)が起きています。

実質スワロフスキーのデコ用ラインストーンの時代は終わり!

卸してもらえるはずの大手でも切り替えているので、日本に存在する在庫は使ったら終わり、状態です。「スワロフスキー・クリスタルを使用しています」という事実をうたうのは良いが、ロゴを使うなどして前面に押し出すな、ということですが、今「スワロフスキー・クリスタルを使用しています」と声高に言うというのは、在庫処分的な意味合いが強くなっちゃうかもです。

プレシオサとスワロフスキーのラインストーンの色合いが少し違うので、色によってはどちらかがより鮮やかで、どちらかがよりニュアンス効いてる、となってます。悩ましい。

みんな大好きキラキラ

月組トップ娘役海乃美月嬢が、小さい頃なりたかったのは、キラキラするものが好きだったので、宝石屋さんだった、とおっしゃっていました。女の子はたいがいキラキラ好きだからうみちゃんも例外でない、と言えなくもないけど、うみちゃんもそうだったんかーと感慨深かったです。わたしは富山県氷見市で魚が大好きな自然児として育ちました、とかじゃなくて。

スワロフスキーのニュースに心を痛めていたとき、思い出したことがあります。それは、毎回東京宝塚劇場へ観戦に行くと、キラン!と何かが光った瞬間を覚えている、ということ。

2018年月組公演「エリザベート」にて、エリザベートのお姉さんヘレネ(叶羽時)がお見合いに行く場面で着ていたピンクのドレスが予想以上にキラキラで、(このドレスも登場回数多め)ヘレネ地味な印象だけど、けっこうドレスアップしてる!と思ったこと。

次は、2019年月組公演「夢現無双」のショー「クルンテープ 天使の都」で、美園さくら嬢が銀橋を渡っているときに、キラン!ってなったこと。それだけならどうってことはないのですが、その銀色の独特の冷たい光にはっとして、生の音、生のダンスと演技に加え『生の光』まであるのかーと思い。。。

宝塚歌劇団の衣装部さんはスワロフスキー在庫を抱えてるだろうか?無事プレシオサに切り替えられたかしら??

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