かりんちゃんが跳ね上がって組替えが決まったと思えるよ

極美慎のロドリーゴ ジェンヌ語り

極美慎氏のこと、あまりしんちゃん呼びしませんねー。前にも書いたのですが、きわみしんとフルネーム呼びが似合う男役さん。(ちなみに、珠城りょう氏がご退団後はけっこうりょうちゃん呼びが多くなった気がします。)

極美慎氏の愛称である「かりん」ちゃんは、素のちょっとふんわりした感じにぴったり。このかりんちゃんがですね、男役男役してたのが、2023年の全国ツアー公演「バレンシアの熱い花」 でのロドリーゴ・グラナドス伯爵役。花組への組替えが発表されたとき、この作品でのロドリーゴっぷりが脳裏に浮かびました。あんなんやったら、そりゃ花組行くよね、と思ったわけです。

もとから星組が合っていたかも疑問だし。紅ゆずる氏がトップスター時代、くれない色が強い役を新人公演で演じるのはさぞかし難しいだろうと勝手に思ったりもしました。(新人公演の主役において、紅ゆずる氏の役のなかで正統派に近い役のみ極美氏に回ってきて、残りは天華えま氏と天飛華音氏に振り分けられたような印象)

最近放送された、スカイステージ「スター・ロングインタビュー#86極美慎」。奇しくも、正統派ときわしんの関係性を、伏線回収的なコメントでまとめられてて、とても納得しました。このインタビューのなかで、悩んだ時期について、こう表現されたのです。

どう演じても、ある程度は成立するお役をいただいたときに、自分が手も足も出ない状況になってしまって、ずっと悩んでいた時期ですねー。

2018年中日劇場公演「うたかたの恋」に登場するフェルディナンド大公のことを指します。確かに、インパクトがある役ではなく、「このフェルディナンド大公ってのが、すごくノーブルな役というか、どう演じたらいいかが、ちょっとわからなかった」そうで、どう演じてもある程度は成立する役である、という絶妙な表現で説明されています。

ああー、ある程度は成立する役とはうまく言ったものだな、と思いました。当時彼女は、ある程度成立しているタカラジェンヌだった、とも言えるのではないでしょうか。つまり、誰がどう演じても、ある程度は成立する、という意味合いよりも、極美慎が演じるとそうなっちゃう、と言っているのに近い。

そんな彼女の転機は、2018年「デビュタント」@バウホールだったそうです。正塚晴彦作品なので、宝塚男役の通過儀礼。←男役芝居を叩き込まれる。それを経て、「バレンシアの熱い花」 へとつながります。

みんな登場人物3人が、男役が、違う情景を持って、違う感情で同じ曲を歌うじゃないですか。なんてロマンチックなんだろうってのをすごい思いますし、ま、そのひとつを、ね、歌わせていただくってことで、、男役としての娘役さんがいるっていうのも、毎回いるわけじゃないので、なんかそういう王道の作品での、こう、ゆりちゃんとのお芝居っていうのもすごく楽しかったですし…

下級生のときにすごくノーブルなお役をしたときに、すごくすごく手も足も出なかったところを、なんか、すごい、そこが自分のなかで、ちょっと、あっ、男役になれてきてるのかも知れないな、って思えた瞬間もちょっとあって、なんか自分の中の成長としてそこがすごくうれしかったなー、って思っています。

だそうです!!あ、なんかできてるぞ、って思ったんですねー。

フェルディナンド大公役に手も足も出なかった→ロドリゴ役はできた、ってこと。通りいっぺんの振り返りでなく、編集Jがびっくりしたロドリーゴ芝居の理由みたいなものを明確に説明してもらった気がしました。

美極まる

きわみしんばなしで付け加えますと、チケ難民の編集Jがめずらしく東京宝塚劇場の良席で観たのが2023年「1789」でした。第2幕の冒頭、「球技場に入るぞー!」とロベスピエール役の極美氏が銀橋で叫ぶ立ち位置の真ん前の席だったんです。

入団当初からずーーっと評判のその美貌。さぞ美しいロベピだろうと想像がつく。もちろん、歌がずいぶん完成されてきている新鮮味もありました。が、目の前に立たれたきわしんの、なによりもすごかったのが、その美貌。この世のものとも思えなかった。

その直後が、博多座公演「ME AND MY GIRL」でのジャクリーン役でしょ。実際博多座でご観劇になった方々がどう思ったのかはわかりませんが、娘役としてもきれいすぎやしませんか?

舞台上、どこを見ても美しくて、誰々さんが美しかった、というのはあまり意味がない感想なのですが、それが印象に残った、きわしん。多分、舞台上での立ち姿や、目力など、総合的な造形美みたいなものが宝塚にぴったりな男役さんなのでしょう。💖

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